ロングコートは秋冬のメンズファッションを格上げしてくれる憧れのアイテム。しかし「自分には似合わないのでは」「着られている感が出そう」と挑戦をためらっている方も多いのではないでしょうか。実は、ロングコートは身長や体型に合わせて適切な丈と着こなしを選べば、誰でもスタイリッシュに着こなせるアイテムなのです。
この記事では、失敗しないロングコートの選び方を、身長別・体型別に徹底解説します。Iライン・Yラインといったシルエットの基本から、ワイドパンツとのバランスまで、具体的なポイントをお伝えします。
ロングコートを選ぶ前に知っておきたい基本
シルエットの種類
ロングコートのコーディネートで重要なのが、全体のシルエットです。主に2つの基本シルエットを押さえておきましょう。
Iラインシルエット

上半身から下半身まで、細身のラインで統一したシルエット。すっきりとした印象で、縦のラインが強調されるため身長を高く見せる効果があります。スリムなロングコートにスキニーパンツやテーパードパンツを合わせることで完成します。
Yラインシルエット

上半身にボリュームを持たせ、下半身を細くまとめたシルエット。オーバーサイズのロングコートにスリムパンツを合わせることで、メリハリのある印象を作れます。トレンド感があり、体型カバーにも効果的です。
着丈の基本的な考え方
ロングコートの丈は、大きく分けて3つのレベルがあります。
- 膝上丈(ミドル丈):膝上5〜10cm程度。最も挑戦しやすい長さ
- 膝丈:膝が隠れるくらい。バランスが取りやすい定番の長さ
- 膝下丈(ロング丈):膝下10〜20cm程度。上級者向けの本格的なロング丈
身長別:最適なロングコート丈ガイド
身長160cm〜170cm未満の方
低身長の方がロングコートに挑戦する際、最も重要なのは「縦のラインを意識すること」です。
最適な着丈 膝上5〜10cm程度のミドル丈がおすすめです。具体的には着丈90〜100cm前後のコートを選びましょう。これ以上長いと、コートに着られている印象になりやすく、足が短く見えてしまいます。
選び方のポイント
- 細身のIラインシルエットを基本にする
- 肩幅がぴったり合ったサイズを選ぶ(オーバーサイズは避ける)
- Vゾーンを作って縦ラインを強調する
- ボタンは留めずに前を開けて着ることで縦ラインが生まれる
- 黒やネイビーなど、ダークカラーで引き締める
おすすめコーディネート スリムなチェスターコートに黒スキニーパンツ、白シャツを合わせたIラインコーディネート。インナーにタートルネックを着てVゾーンを作らない場合は、コートの前を開けて縦ラインを作りましょう。足元は革靴やブーツでドレス感を出すと、全体が引き締まります。
身長170cm〜175cm未満の方
平均的な身長の方は、最もバランスが取りやすい範囲です。ミドル丈からロング丈まで、幅広い選択肢があります。
最適な着丈 膝上から膝丈まで、つまり着丈100〜110cm前後が理想的です。この長さなら、IラインでもYラインでも対応できます。
選び方のポイント
- 細身とオーバーサイズ、どちらも挑戦できる身長域
- 体型に合わせてシルエットを選ぶ
- ボトムスとのバランスで印象を変えられる
- ワイドパンツとの組み合わせも可能
おすすめコーディネート ややオーバーサイズのステンカラーコートに、テーパードパンツを合わせたYラインコーディネート。インナーはパーカーやニットでカジュアルに仕上げても、シャツできれいめに仕上げても◎。ワイドパンツに挑戦する場合は、コートは細身を選んでバランスを取りましょう。
身長175cm以上の方
高身長の方は、ロングコートの魅力を最大限に引き出せる恵まれた体型です。本格的なロング丈にも挑戦できます。
最適な着丈 膝丈から膝下まで、着丈110〜120cm前後がおすすめ。堂々としたロング丈を着こなせる身長です。
選び方のポイント
- ロング丈でも着られている感が出にくい
- オーバーサイズでYラインを作るとトレンド感が出る
- 細身すぎると貧相に見える可能性があるため、適度なゆとりを
- ワイドパンツとの組み合わせも様になる
おすすめコーディネート オーバーサイズのロングチェスターコートに、ワイドパンツを合わせたリラックス感のあるコーディネート。インナーはタートルネックやパーカーで、モードとストリートをミックスしたスタイルに。足元はボリュームのあるスニーカーで、今っぽい印象を作れます。
体型別:失敗しないロングコート選び
細身・痩せ型の方
選び方のポイント 細身の方は、オーバーサイズを選ぶとより華奢に見えてしまう危険性があります。ジャストサイズか、やや細身のシルエットを選び、Iラインでスタイリッシュにまとめるのがおすすめです。
着こなしのコツ
- インナーにニットやパーカーでボリュームを持たせる
- マフラーやストールを巻いて上半身に視線を集める
- 細身のパンツで縦ラインを強調
- ブーツで足元に重さを出す
標準体型の方
選び方のポイント 最も多様なスタイルに挑戦できる体型です。ジャストサイズでも、オーバーサイズでも対応できます。自分の好みのスタイルに合わせて選びましょう。
着こなしのコツ
- IラインとYライン、両方試してみる
- トレンドを取り入れやすい体型なので、シーズンのスタイルに挑戦
- ボトムスとの組み合わせでバリエーションを楽しむ
がっちり・ぽっちゃり体型の方
選び方のポイント 体型をカバーしたい方は、オーバーサイズのYラインシルエットがおすすめです。コート自体にボリュームがあるため、体型が目立ちにくくなります。
着こなしのコツ
- 肩幅より少し大きめのサイズを選ぶ
- ボトムスは必ず細身を選んでメリハリをつける
- 黒やネイビーなど引き締まるカラーを選ぶ
- コートの前を開けて着て、縦ラインを作る
- インナーは暗めの色でまとめてすっきり見せる
ワイドパンツとのバランス術
近年のトレンドであるワイドパンツとロングコートの組み合わせは、実は難易度が高いコーディネート。失敗すると野暮ったく見えてしまうため、慎重なバランス調整が必要です。
成功させる3つのルール
1. コートは細身を選ぶ ワイドパンツでボリュームが出ている分、コートは細身のシルエットを選びましょう。両方がワイドだと、だらしない印象になってしまいます。
2. 着丈は膝上〜膝丈まで ワイドパンツの裾が見える程度の丈がベスト。コートが長すぎると、どこまでがコートでどこからがパンツか分からなくなり、スタイルが悪く見えます。
3. 足元はすっきりと ワイドパンツとロングコートで上下にボリュームがある分、足元はシンプルなスニーカーや革靴ですっきりまとめましょう。ボリュームのあるスニーカーは避けるのが無難です。
身長別のワイドパンツ×ロングコート術
170cm未満の方 ワイドパンツとの組み合わせは上級者向け。挑戦する場合は、コートの着丈を短め(膝上)にし、ワイドパンツも裾がたまらない程度の丈を選びましょう。
170cm以上の方 ワイドパンツとの相性が良い身長です。細身のコートを膝丈程度で選び、パンツの裾が少し見える程度に調整すれば、バランスの良いコーディネートが完成します。
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ロングコートを着こなす最終チェックリスト
ロングコートを購入する前に、以下のポイントをチェックしましょう。
- 肩幅は合っているか(肩が落ちすぎていないか)
- 袖丈は長すぎないか(シャツの袖が1cm見える程度が理想)
- 着丈は膝を基準に適切か
- 手持ちのボトムスとバランスが取れるか
- 色は手持ちの服と合わせやすいか
- 試着時に前を開けて着た状態も確認したか
まとめ
ロングコートは、身長や体型に合わせて適切な丈とシルエットを選べば、誰でもおしゃれに着こなせるアイテムです。低身長の方は膝上丈のIライン、標準身長の方は膝丈で好みのシルエット、高身長の方は本格的なロング丈に挑戦できます。
重要なのは、自分の身長と体型を正しく理解し、全体のバランスを意識すること。特にボトムスとの組み合わせは、コーディネートの印象を大きく左右します。この記事を参考に、自分にぴったりのロングコートを見つけて、秋冬のファッションを存分に楽しんでください。




