クリスマスシーズンは一年で最もファッションが楽しめる季節。シーンに合わせた洗練されたコーディネートで、特別な日を演出しましょう。今年のトレンドを押さえつつ、シルエットと色使いを意識した実践的なスタイリングをご紹介します。

2025年冬のトレンドカラー&キーワード

今シーズンのメンズファッションで押さえておきたいトレンドは以下の通りです。

トレンドカラー

  • バーガンディ(ワインレッド): クリスマスカラーでありながら、大人の色気を演出
  • ディープフォレストグリーン: 自然な温かみと上品さを兼ね備えた定番色
  • リッチブラウン&キャメル: 秋冬の定番が今年も継続、より深みのあるトーンが人気
  • ダスティブルー: グレーがかった落ち着いたブルーで、知的な印象に
  • オフホワイト&クリーム: 清潔感と柔らかさを併せ持つ冬の差し色

注目キーワード

  • リラックステーラード(かっちりしすぎない、ゆとりあるテーラードアイテム)
  • レイヤードスタイル(重ね着で奥行きを出す)
  • 上質素材へのシフト(カシミヤ、ウール、コットンなど天然素材)
  • クリーンミニマル(シンプルながら計算されたコーディネート)

シーン別コーディネート提案

シーン1: ディナー・高級レストランデート

コンセプト: 洗練されたエレガンス × 清潔感

特別な夜には、上品さと清潔感が最優先。Iラインを意識したスマートなシルエットで、大人の余裕を演出しましょう。

基本スタイル: モダンクラシック

アウター

  • チェスターコート(黒・チャコールグレー・ネイビー)
  • 着丈: 膝上5〜10cm程度でスマートに
  • シルエット: 肩幅はジャストサイズ、身幅は適度にゆとりを持たせる
  • ディテール: ノッチドラペル(襟の切り込みが浅いタイプ)で落ち着いた印象に

トップス

  • ハイゲージタートルネックニット
  • カラー展開: ワインレッド(トレンド)、ネイビー、オフホワイト、ダスティブルー
  • シャツよりも柔らかく現代的な印象。首元の防寒も完璧
  • 着こなしのポイント: 襟元がコートから少し見える程度に調整

ボトムス

  • テーパードスラックス
  • カラー: 黒、ダークグレー、または濃紺
  • シルエット: 腰まわりはゆったり、裾に向かって徐々に細くなるテーパード
  • 丈感: 靴の甲に軽く触れる程度、ワンクッション以下

シューズ

  • 革靴(内羽根式ストレートチップ or ローファー)
  • カラー: 黒、またはダークブラウン
  • お手入れ: 事前に必ず磨いておくこと

アレンジスタイル: モダンレイヤード

トップスのバリエーション

  • 白シャツ + Vネックニットベスト(バーガンディ or グレー)+ ジャケット
  • オフタートル長袖カットソー + テーラードジャケット

小物でランクアップ

  • カシミヤマフラー: 無地のネイビーやグレーでシンプルに
  • レザーグローブ: 黒または深いブラウン
  • 腕時計: シンプルなレザーベルトの3針時計が上品

このスタイルのポイント

  • 全体を2〜3色以内に抑え、統一感を出す
  • 素材の質感で高級感を演出(ウール、カシミヤ、上質なレザー)
  • ジャストサイズを心がけ、体型に合ったシルエットを選ぶ

シーン2: イルミネーション・カジュアルデート

コンセプト: トレンド感 × 機能性 × 動きやすさ

屋外での長時間デートを想定し、防寒性を保ちながらスタイリッシュに。YラインまたはAラインシルエットでバランスを取ります。

基本スタイル: アーバンカジュアル

アウター

  • ショート丈ダウンジャケット or Pコート
  • カラー: ネイビー、カーキ、ブラックがベース
  • ダウン: 光沢を抑えたマットな質感がおすすめ(ナイロンタフタなど)
  • Pコート: クラシックな印象に
  • シルエット: 過度にオーバーサイズは避け、肩幅ジャストで選ぶ

トップス(レイヤードスタイル)

  • ローゲージニット(クルーネック or Vネック)
  • カラー: ベージュ、キャメル、オリーブグリーン、バーガンディ
  • 編み方: ケーブル編みやワッフル編みで立体感を
  • インナー: 白またはグレーのロングTシャツ
    • テクニック: ニットの裾から2〜3cm見せて「裾出しレイヤード」

ボトムス

  • スキニー〜テーパードデニム or ストレッチチノパン
  • カラー: 濃紺(インディゴ)、ブラック、ダークグレー
  • シルエット: Yラインを意識して、上半身のボリュームに対して細身に
  • 素材: ストレッチ入りで動きやすさを確保

シューズ

  • レザースニーカー or スエードブーツ
  • スニーカー: 白、黒、グレーなどクリーンな色
  • ブーツ: チャッカブーツ、デザートブーツ(スエード素材)
  • 理由: 長時間歩いても疲れにくく、きれいめカジュアルに対応

アレンジスタイル: トレンドMIX

パターンA: リラックステーラード

  • オーバーサイズのテーラードジャケット(グレンチェック or 無地)
  • 白のモックネックカットソー
  • ブラックスキニーデニム
  • サイドゴアブーツ

パターンB: ストリートカジュアル

  • フーデッドコート(中綿入り)
  • 厚手のスウェットシャツ(グレー or ベージュ)
  • テーパードカーゴパンツ(オリーブ)
  • ハイカットスニーカー

小物で差をつける

  • ニットキャップ or ビーニー: グレー、ネイビー、キャメルなど
  • ボリュームマフラー: チェック柄やケーブル編みで季節感を
  • バックパック or トートバッグ: レザーまたはキャンバス素材

このスタイルのポイント

  • 上半身にボリューム、下半身は細身でYラインを作る
  • レイヤードで奥行きと温かみを演出
  • 小物で遊び心を加え、単調にならないように

シーン3: ホームパーティー・友人との集まり

コンセプト: リラックス × 季節感 × 親しみやすさ

かしこまりすぎず、でもラフすぎない。温かみのある素材と柄で、クリスマスの雰囲気を楽しみましょう。

基本スタイル: コンフォートカジュアル

アウター(室内では脱ぐ前提)

  • ボアジャケット or CPOシャツジャケット
  • ボアジャケット: キャメル、ブラウン、カーキで温かみを
  • CPOジャケット: チェック柄やコーデュロイ素材
  • 理由: 気軽に羽織れて、こなれ感が出る

トップス

  • 柄物ニット or 厚手チェックシャツ
  • ノルディック柄ニット: 幾何学模様で季節感満点
  • フェアアイル柄: 伝統的なニット柄で温かみを
  • チェックシャツ: フランネル素材で柔らかな印象
  • カラー: レッド×ネイビー、グリーン×ブラウン、グレー×ホワイト

ボトムス

  • ゆったりチノパン or ワイドテーパードデニム
  • シルエット: Aライン(裾に向かってやや広がる)でリラックス感
  • カラー: ベージュ、カーキ、ライトグレー、グレー
  • 着こなし: ロールアップして足首を見せると抜け感が出る

シューズ

  • チャッカブーツ or きれいめスニーカー
  • ブーツ: スエード素材のチャッカブーツ(ブラウン、ベージュ)
  • スニーカー: キャンバスまたはレザースニーカー(白、ネイビー)

アレンジスタイル: 大人カジュアル

パターンA: ニットベストレイヤード

  • 白のオックスフォードシャツ
  • ニットベスト(バーガンディ or グリーン)
  • ベージュのワイドチノ
  • ローファー

パターンB: セットアップ風

  • 同素材・同色のシャツジャケット + パンツ
  • インナーに白のカットソー
  • レザースニーカー

小物とアクセサリー

  • ニットタイ: カジュアルにネクタイを取り入れる遊び心
  • ブレスレット: レザーまたはビーズの控えめなデザイン
  • メガネ: ボストン型やウェリントン型のフレーム

このスタイルのポイント

  • リラックスしたシルエットで居心地の良さを優先
  • 柄や色で季節感を表現
  • 清潔感は保ちつつ、肩の力を抜いたスタイリング

全コーデ共通 クリスマススタイリングのコツ

1. カラーコーディネートの黄金ルール

ベースカラー(全体の60〜70%)

  • 黒、ネイビー、グレー、ベージュなど落ち着いた色

アソートカラー(20〜30%)

  • メインとなる色。ワインレッド、フォレストグリーン、キャメルなど

アクセントカラー(5〜10%)

  • 小物で取り入れる差し色。マフラー、バッグ、靴下など

クリスマスカラーの取り入れ方

  • バーガンディ: ニット、マフラー、靴下で
  • フォレストグリーン: アウター、パンツ、バッグで
  • ゴールド: 時計、アクセサリーでさりげなく

2. シルエットの基本3パターン

Iライン(縦長シルエット)

  • フォーマル〜きれいめに最適
  • 全体を細身でまとめてスマートに
  • 適用シーン: ディナーデート、ビジネスカジュアル

Yライン(逆三角形シルエット)

  • トレンド感とバランスの良さ
  • 上半身にボリューム、下半身は細身
  • 適用シーン: カジュアルデート、街歩き

Aライン(台形シルエット)

  • リラックス感と親しみやすさ
  • 上半身はすっきり、下半身にゆとり
  • 適用シーン: ホームパーティー、友人との集まり

3. 素材で差をつける

高級感を出す素材

  • カシミヤ、メリノウール、シルク混紡、上質なレザー

温かみを出す素材

  • フランネル、コーデュロイ、ローゲージニット、ボア

都会的な印象の素材

  • ハイゲージニット、ウールギャバジン、スムースレザー

4. 小物使いでワンランクアップ

マストハブ小物

  • マフラー: 無地なら巻き方で、柄物なら差し色として
  • 手袋: レザーで大人っぽく、ニットで温かく
  • バッグ: トートバッグ、バックパック、クラッチなどシーンに応じて
  • 腕時計: シンプルなデザインで品格を
  • ベルト: 靴と色を揃えると統一感が出る

巻き方のバリエーション

  • ワンループ巻き: 最もシンプルで使いやすい
  • ミラノ巻き: エレガントで防寒性も高い
  • ピッティ巻き: イタリアンスタイルでこなれ感を

5. サイズ選びの重要ポイント

アウター

  • 肩幅: 肩の骨の位置でジャストフィット
  • 着丈: お尻が半分隠れる程度
  • 袖丈: 手を下ろして手の甲が半分隠れる程度

トップス

  • 肩幅: 肩の骨が収まる位置
  • 身幅: 両脇に指2本分の余裕
  • 着丈: ベルトが隠れる程度

ボトムス

  • ウエスト: 指1〜2本入る程度
  • 腿まわり: シルエットに応じて調整
  • 裾丈: 靴の甲に軽く触れるノークッション〜ワンクッション

おすすめアイテム&ブランド

エントリー価格帯(〜2万円)

ファストファッション&コスパ系

  • UNIQLO: カシミヤニット、エクストラファインメリノ、ウルトラライトダウン
  • GU: オーバーサイズコート、スラックス、スニーカー
  • 無印良品: オーガニックコットンシャツ、ウールニット
  • WEGO: トレンドアイテム、アクセサリー

ミドル価格帯(2万〜5万円)

きれいめカジュアル

  • UNITED ARROWS green label relaxing: チェスターコート、テーラードジャケット
  • SHIPS: ニット、シャツ、スラックス
  • BEAMS: セレクトアイテム、オリジナルライン
  • niko and…: カジュアルアイテム全般

アメカジ&ストリート

  • FREAK’S STORE: ミリタリー、アメカジアイテム
  • STUDIOUS: モード系カジュアル
  • MONKEY TIME: トレンドを押さえたベーシックアイテム

プレミアム価格帯(5万円〜)

上質素材&ドメスティック

  • COMOLI: リラックステーラード、上質なコート
  • AURALEE: 最高級素材のニット、シャツ
  • YAECA: ベーシックで上質なデイリーウェア
  • MARKAWARE: 機能美を追求したウェア

インポート

  • A.P.C.: ミニマルなフレンチカジュアル
  • Acne Studios: 北欧モダンなデザイン
  • MAISON MARGIELA: モード系アイテム

体型別アドバイス

スリム体型

  • オーバーサイズアイテムでボリュームを
  • レイヤードで立体感を出す
  • 横ラインを意識したデザインを選ぶ

標準体型

  • 基本のシルエットがそのまま活かせる
  • サイズ感を重視してジャストフィットを
  • トレンドアイテムに積極的に挑戦

がっちり体型

  • Iライン、Yラインでスマートに見せる
  • 縦ラインを強調(ストライプ、ロングコートなど)
  • ダークトーンでまとめてすっきりと

ぽっちゃり体型

  • Iライン、Aラインでバランスを
  • ジャストサイズで体型をカバー(大きすぎると逆効果)
  • ダークカラー中心、差し色は小物で

最後に: クリスマスコーデを成功させる心構え

1. 自分に似合うスタイルを見つける

流行を追うことも大切ですが、自分の体型や好みに合ったスタイルを見つけることが最も重要です。

2. 清潔感は絶対条件

どんなにおしゃれな服でも、清潔感がなければ台無し。洗濯、アイロンがけ、靴磨きは基本です。

3. TPOを意識する

デートなのか、パーティーなのか、シーンに合わせたコーディネートを心がけましょう。

4. 自信を持って着こなす

最後は自信。自分が選んだスタイルに自信を持って、笑顔で特別な日を楽しんでください。


素敵なクリスマスをお過ごしください!

このガイドがあなたのクリスマスファッションの参考になれば幸いです。自分らしいスタイルで、大切な人との時間を楽しんでください。