自分に似合う服を見つけるのは、多くの男性にとって悩ましい課題です。しかし、顔タイプ診断と骨格診断という2つの理論を組み合わせることで、あなたに最適なファッションスタイルが明確になります。この記事では、それぞれの診断方法と、タイプ別のおすすめファッション系統を詳しく解説します。

顔タイプ診断とは?

顔タイプ診断は、顔立ちの印象とファッションの密接な関係に基づいたメソッドです。顔の各パーツの大きさや配置、形から「子供顔か大人顔か」と「直線顔か曲線顔か」を判断し、その組み合わせで4つのタイプに分類します。

診断ステップ1:大人顔・子供顔の見分け方

子供顔の特徴
  • 丸顔または横長のベース型(横幅が縦幅より広い)
  • 顎の長さが短めで目立たない
  • 目が小さめ
  • 顔の立体感が平面的
  • 目の位置が離れ気味
  • 鼻が低め
  • 小鼻が目の横幅よりも小さい
大人顔の特徴
  • 面長または縦長のベース型(縦幅が横幅より長い)
  • 顎が長くしっかりしている
  • 目が大きめ
  • 顔の立体感が立体的
  • 目の位置が寄り気味
  • 鼻が高め
  • 小鼻が目の横幅よりも大きい

診断ステップ2:直線顔・曲線顔の見分け方

曲線顔の特徴
  • 顔の骨を感じない
  • 目が丸く縦幅がある
  • 眉毛の形がアーチで薄め
  • まぶたが二重
  • 目が垂れ目
  • 小鼻に丸みがある
  • 唇が厚め
直線顔の特徴
  • 顔に骨を感じる(エラや頬骨、顎が長めなど)
  • 目が切長
  • 眉毛の形が角があり直線的で濃い
  • まぶたが一重や奥二重
  • 目がつり目
  • 鼻筋が通っている
  • 唇が薄め

4つの顔タイプ

この2つの診断結果を組み合わせると、以下の4タイプになります。

チャーミングタイプ(子供顔×曲線顔) フレッシュタイプ(子供顔×直線顔) エレガントタイプ(大人顔×曲線顔) クールタイプ(大人顔×直線顔)

顔タイプ別おすすめファッション

チャーミングタイプ(子供顔×曲線顔)

凹凸が少なめでパーツに丸みがあり、若々しく親しみやすい雰囲気が魅力です。

似合うスタイル カジュアルで柔らかな雰囲気、やや甘さのあるテイストが得意で、ゆるっとしたカジュアルコーデがとても似合います。リラックス感のある着こなしで、親しみやすさを演出できます。

避けたいスタイル カチッとした大人っぽいファッションや、サングラス、レザーの黒ライダースのようなハードな印象のあるアイテムは苦手です。きちんと感を演出したい場合は、柔らかな色合いや素材でまとめたり、どこかにカジュアルなアイテムを差し込んだりして、キレイめに偏りすぎないようにすると馴染ませることができます。

フレッシュタイプ(子供顔×直線顔)

凹凸が少なめで顔のパーツが直線的な、爽やかさを感じる顔立ちです。いわゆる「塩顔」と呼ばれるタイプで、男くささが少なく涼しげな雰囲気が特徴です。

似合うスタイル 若々しく親しみやすい雰囲気に合う、飾りすぎないシンプルなファッションをサラッと着こなすのが得意です。カジュアルながらも、ちょっぴりキレイめに寄せたスタイルが顔の印象にマッチします。ゆったりめのシルエットや柄を抑えたシンプルテイストを意識すると、爽やかな魅力が引き立ちます。

避けたいスタイル 華やかすぎたり、カチッとしすぎるフォーマルスタイルや、男らしすぎるハードテイストなファッションは苦手です。フォーマルな服装をする場合は、全てをキレイめにせず、どこかにカジュアル要素を入れたり、色で爽やかさを演出したりすると、雰囲気に馴染ませることができます。

エレガントタイプ(大人顔×曲線顔)

大人っぽい雰囲気がありながら顔パーツは曲線的で、上品さ、華やかさ、色気を感じさせるのが特徴です。

似合うスタイル キレイめで上品な雰囲気、華やかさのある着こなしが似合います。ジャケットスタイルや柄物アイテム、大人の上品ムードを演出できるブラウン系カラーのアイテムなどが得意です。洗練された大人の余裕を表現できます。

避けたいスタイル カジュアルすぎる、男っぽさが前面に出る武骨なアイテム、シンプルすぎるファッション、可愛すぎるアイテムは苦手とされます。カジュアルな着こなしを楽しみたい場合は、どこかにキレイめなテイストを入れるようにすると、上品な顔立ちに馴染みやすくなります。

クールタイプ(大人顔×直線顔)

スーッと通った鼻筋、切れ長の目が特徴のシャープな顔立ちで、大人っぽさや凛々しさ、ちょっぴりワイルドな雰囲気が際立ちます。

似合うスタイル スマートで男性らしい着こなしや、すっきりとしたモノトーンスタイル、キレイめで大人っぽいアイテムが似合います。細身のアイテム、ハリ感や光沢感のあるアイテム、レザージャケットのようなハードで辛口なアイテムも得意です。柄物を取り入れるなら、直線的な大きめの柄やコントラストの強い柄がおすすめです。

避けたいスタイル 基本的にキレイめなスタイルが得意なため、子供っぽいラフすぎるカジュアルコーデや、優しい雰囲気の中性的なスタイリングは苦手です。コーディネートを組む時は「シャープさ」を意識すると、顔立ちに馴染みやすくなります。

骨格診断とは?

骨格診断は、生まれ持った体のライン、脂肪のつき方、肌の質感などを分析し、「ストレート」「ウェーブ」「ナチュラル」の3つのタイプに分類することで、体型をよりよく見せ、スタイルアップや着やせ効果が期待できる、似合うファッションのテイストを導き出す方法です。

骨格タイプ別おすすめファッション

ストレートタイプ

体型の特徴 骨よりも筋肉がしっかり目立つタイプです。胸板が厚く、背中や太ももの筋肉がしっかりしており、肌にはハリのある質感が特徴です。

得意なスタイル キレイめ感のある着こなしが得意で、ジャケットやシャツなどの流行り廃れのない定番アイテム、高級感のある素材(光沢、編み目の細かいニットなど)、そしてスーツスタイルが特によく似合います。

着こなしのポイント 筋肉に厚みがあるため、シンプルでスマートなシルエットを意識することが重要です。上下ジャストなサイズの「Iラインシルエット」を意識し、シンプルかつスマートにまとめます。適度な厚みとハリのある素材、品質の良い正統派なアイテムを選ぶのがおすすめです。シックでクラシカルな「引き算」のスタイリングを心がけると、洗練された雰囲気になります。

避けるべきもの 装飾感の多い服装やアイテムは似合わない傾向にあり、トレンドのオーバーサイズアイテムは着ぶくれして見える可能性があるため注意が必要です。

ウェーブタイプ

体型の特徴 骨や筋肉よりも脂肪の柔らかさが特徴的なタイプです。身体が薄めで、脂肪の柔らかい質感が目立ちます。

得意なスタイル 柔らかい生地の服や、身体にフィットするコンパクトな着こなし、そして華やかな着こなしが得意です。装飾感のある華やかさや、身体にフィットするサイズ感でキリッと仕上げると魅力が引き立ちます。

着こなしのポイント 華奢で厚みが少ない体型ですが、下半身に脂肪がつきやすいため、上半身や顔周りにアクセントがある着こなしで、スタイルアップを狙います。体にフィットするコンパクトなサイズを選び、着丈・袖丈・裾丈はジャストで着るようにします。柔らかさや温かみを感じるソフトな素材を選ぶのがおすすめです。持ち前のソフトな印象を活かしつつ、柄物やロゴ、色物などを取り入れた「足し算」の着こなしがおすすめです。パーカーやストールなどでトップスに視線を集める工夫も有効です。

避けるべきもの ダボっとしたシルエットは似合わず、特に袖や着丈が余っているとだらしない印象になってしまいます。

ナチュラルタイプ

体型の特徴 筋肉や脂肪よりも関節の骨がしっかりと目立つタイプです。鎖骨やひざの皿などの骨が目立ちやすく、スタイリッシュな着こなしが得意です。

得意なスタイル カジュアル、ラフ、ワイルドといったテイストで、リラックス感が重要です。ひとひねりしたデザインや重ね着も得意な骨格です。

着こなしのポイント 骨格がしっかりしているため、カジュアル感のあるゆったりとしたシルエットを選ぶと垢抜けて見えます。リラックス感のあるシルエットを選び、トレンドのオーバーサイズもおすすめなタイプです。ワイドパンツやロングTシャツなど、体型が強調されないルーズシルエットがよく似合います。着丈・袖丈・裾丈はやや長めを選ぶのがポイントです。Tシャツのような平面的なアイテムから、タートルネックのような立体的なアイテムまで幅広く似合います。靴やバッグはボリュームのあるものを選ぶとバランスが良くなります。

避けるべきもの コンパクトな着丈やジャスト感のあるアイテムはやや苦手で、特に着丈が短いとバランスが悪く見えてしまうため、アウターやトップスの丈感には注意が必要です。スーツを選ぶ際は、ジャストサイズやスマートなシルエットではなく、イタリアスーツのようなゆったりシルエットをチョイスするのがおすすめです。