この冬のメンズファッションは、「クラシックの再解釈」と「快適なリラックス感」が大きなキーワードです。ただ暖かいだけでなく、素材の質感やシルエットにこだわることで、大人の洗練されたスタイルが完成します。
最新のトレンドを取り入れ、おしゃれと暖かさを両立させるために、今話題のアイテム、おすすめのコーディネート、そして冬の着こなしのルールを徹底解説します。
パワーアップした主役級アウター 4選
冬のコーディネートの印象を決定づけるアウターは、トレンドを最も反映するアイテムです。今年は、質感やシルエットにボリュームを持たせたアウターが人気を集めています。
1. 注目度No.1:レザーブルゾン(ジャケット)
レザーは昨年に引き続き大ブームですが、今年は特にショート丈のブルゾンタイプが人気です。
- トレンドのポイント: 王道のブラックに加え、リッチなブラウンや赤みのあるカラーレザーが新鮮です。滑らかなラムレザーやスエード素材など、質感にこだわることで安っぽさを回避できます。
- 着こなしのコツ: インナーは白Tシャツや薄手のニットでシンプルにまとめ、ボトムスにワイドスラックスやルーズなデニムを合わせると、バランスの良いモダンなスタイルが完成します。
2. 新定番:ショート丈のフライトジャケット/ワークジャケット
MA-1に代表されるフライトジャケットや、無骨なワークジャケットが再評価されています。
- トレンドのポイント: 防寒性が高く、実用的なデザインが魅力です。きれいめな素材(ウールやナイロン)でアップデートされたアイテムを選ぶと、カジュアルになりすぎません。
- 着こなしのコツ: ボリュームのあるアウターなので、ボトムスは少しゆとりのあるワイドシルエットを選び、足元はゴツめのブーツやボリュームのあるスニーカーでバランスを取りましょう。
3. 大人の定番:ウール素材のロングコート
チェスターコートやステンカラーコートといったクラシックなロングコートも、今年も欠かせません。
- トレンドのポイント: 昨年よりも少し肩が落ちたオーバーサイズが人気です。素材は、滑らかで肉厚なウールやカシミヤ混のものを選ぶと、高級感と防寒性を両立できます。
- 着こなしのコツ: インナーにタートルネックニットや、カーディガンとシャツを重ねるアンサンブル的なレイヤードを取り入れると、知的で洗練された印象になります。
4. 機能性重視:極軽テックアウター
アウトドアブランドが牽引する、高機能で軽量なダウンジャケットや中わた入りアウターは、タウンユースの定番となりました。
- トレンドのポイント: 極限まで軽量化された「極軽」モデルや、薄手でも高い防寒性を持つモデルが話題です。
- 着こなしのコツ: スポーツ感が強く出すぎないように、インナーやボトムスをウールスラックスや黒スキニーで引き締めると、都会的なミックススタイルになります。
ボトムスとカラー:シルエットと色で差をつける
アウターが主役の冬だからこそ、ボトムスとカラーリングでトレンド感を出すことが重要です。
1. ボトムスは「ワイド」と「リラックス」が鉄則
- ルーズなデニムパンツ: ノンウォッシュやダメージの少ないクリーンなデニムを、ルーズなシルエットで穿くのが今季流です。
- ワイドスラックス: ウール素材のワイドスラックスは、きれいめなスタイルにリラックス感を加えられる万能アイテム。革靴を合わせると、大人の余裕が演出できます。
- カーゴパンツ: ミリタリー感のあるカーゴパンツは、ショート丈のアウターと相性が良く、スポーティーミックスにも活用できます。
2. 今季注目のトレンドカラー
2025年冬は、落ち着いたシックなトーンが主流です。

- チャコールグレー: ブラックよりも柔らかく、洗練された印象を与えます。ニットやコートで取り入れると、知的でクリーンなスタイルになります。
- リッチブラウン/キャメル: 温かみと高級感を両立できる万能なアースカラーです。特にウールやレザーで取り入れると、一気に季節感が出ます。
- オリーブ/ミリタリーグリーン: カジュアルにもきれいめにも振れるカラー。黒やネイビーとの相性が抜群で、大人っぽく着こなせます。
インナーとレイヤードの黄金ルール
暖かさとおしゃれを両立する上で、最も重要なのが「重ね着(レイヤード)」です。
1. ニットは「Vネック」と「アンサンブル」
- Vネックニットの復活: 首元がすっきり見えるVネックニットが再注目されています。インナーにTシャツやタートルネックを仕込むことで、今っぽいレイヤードが楽しめます。
- アンサンブル風: 同色系のプルオーバーニットとカーディガンをセットで着るような着こなしは、上品でクラシックなムードを高めます。
2. スポーティーインナーをミックス
- トラックジャケット/ポロシャツ: 90年代〜00年代のレトロな雰囲気を持つトラックジャケットやポロシャツを、コートやダウンベストのインナーとして取り入れるスタイルが話題です。
- 着こなしのコツ: インナーにスポーティーなアイテムを選んだら、ボトムスはスラックスで引き締めるなど、「きれいめ×カジュアル」のバランスを意識しましょう。
小物使い:スタイルを格上げする「仕上げ」
冬の小物使いは、単なる防寒対策ではなく、コーディネートの印象を大きく左右する「仕上げ」です。
1. マフラー・ストール
- 素材感重視: ウールやカシミヤなど、上質な素材のものを無地、またはトラッドなチェック柄で取り入れると、大人の品格がアップします。
- 巻き方: 大判のものを無造作に巻いたり、コートの襟元に軽く垂らすなど、リラックスした巻き方がトレンドです。
2. ブーツとスニーカー
- ゴツめのブーツ: ミリタリーブーツやトレッキングブーツなど、ボリューム感のあるブーツが人気です。ワイドパンツの足元に重厚感を加えられます。
- ハイテクスニーカー: シンプルなアウターの足元に、あえて鮮やかな色やボリュームのあるハイテクスニーカーを合わせることで、モダンな外しを効かせることができます。
2025年冬のメンズファッション総括
この冬のトレンドは、単に流行を追うだけでなく、**「自分の体型に合ったリラックスシルエット」と「上質な素材感」**を重視し、ベーシックなアイテムをアップデートしていくことです。
アウターとボトムスのバランス、そしてインナーや小物での色使いを工夫することで、防寒性とファッション性を兼ね備えた、洗練された大人の冬スタイルを完成させましょう。
この情報を参考に、ぜひあなたの冬のワードローブを見直してみてください。









